医者に襲いかかる知識の海と3つの荒波
Dr.マクロです!医学を、特に臨床を学ぶ上において必要な知識は膨大です。誰しもがこんなたくさんの知識覚えられないよと、荒波に立たされることが3度はあります。1回目は医学部に入りたての頃、2回目は国家試験、3回目は初期・後期研修のときでしょうか。すくなくとも私はそれぞれのタイミングで、絶望した記憶があります。そんな同じような経験をした、読者の皆様に、私の知識のまとめ方のノウハウを伝授します。少しでもヒントになってくれれば嬉しいです。まず第1回目の今日は、医者に必要な知識を3種類に分けましょう!
医学知識の3種類~実践に応用できる形での分類~
Drマクロは学びたい知識を、医学に関わらず以下の3通りに分けています!
- 仕事の現場で、秒~分の単位で必要になるもしくは引き出したい知識
- 緊急で必要にはならないが、今後必ず必要になる知識
- 論文
仕事の現場で、秒~分の単位で必要になるもしくは引き出したい知識
これは医学でいうと、循環作動薬や気道確保などまとめを見ている暇がない状況で必要になりうる知識です。「ノルアドレナリンが必要だけど、どうしようどうしよう」なんてことにならないように何も見ずに引き出せる知識を増やしていければ仕事の効率化も図れますね。さらに、後輩に教育するときも自分のまとめを一緒に見ながらでもいいですが、ベッドサイドでパパっと知識を出せるのは非常にかっこよいデキ指導医だと思います。
緊急で必要にはならないが、今後必ず必要になる知識
ここには最も多くの知識がまとめられると思います。なぜなら医学知識のほとんどはこの分類の知識だからです。同僚にもEvernoteなどに一生懸命にまとめているDrが多いと思います。確かに、非常に重要なカテゴリーでありまとめることは必須です。でも、どんな知識もここのカテゴリーに入れてしまうと、パソコンがないと何もデキない医師になってしまいます。Evernoteに入れたから大丈夫という安心感が、その知識の活きを損ねてしまうのです。つまり、必要なときにパソコンがあればいいが、ないと使えないどころか引き出しもデキない知識になってしまうのです。私にも苦い経験があり(初期研修医の頃にICUでノルアドレナリンの組成がわからず低血圧に晒す時間が長くなってしまったのがそれです。。。。)、それを機に学び方を変えようと思いました。
論文
これは言わずもがなですね。現在の医学はEvidence Based Medicine:EBMの上に成り立っています。よって、少なくとも自分の診療科くらいはエビデンス武装して置かなければなりません。教育するときも、面談するときもエビデンスに基づいた話をすることが医師の最低限の責務です。逆説的ですが、EBMを実践できていないと、エビデンスのない領域や知識のことがわからないのと同義です。個人的には、エビデンスの生まれていない領域こそ医師の腕の見せ所であり、研究テーマのフロンティアです。自分が調べた研究論文は必ず効率的に収集していきましょう!それは将来、自分自身がエビデンスを作るときに役に立ちます!
以上、第1回目は知識を3種類に分けました。2回目移行はそれぞれのカテゴリーをどうまとめるかについて具体的な方法を書いていきますね!お楽しみに!Adios!
コメント
[…] 以上です!医療知識のまとめ方って難しいですよね。。。私もいろんな方々のまとめ方を見てきました。合う合わないを繰り返して、今の方法に至ります。 […]