Ola!皆様、今回は今までの医学とは違い、投資の話です。マクロは、投資信託や高配当株を中心に米国へ主に投資しております。これらもいつか記事にしたいと思っているのですが、まだまだ未熟者なので知識つけたら書きます。
で、今回は表題の、
「ライフサイクル投資術 イアン・エアーズ (著), バリー・ネイルバフ (著), 望月衛 (翻訳)」
をご紹介します。というのも、最近この本を読み大きな衝撃を受けました。かつ、比較的最近出版、翻訳の本なのであまり広がってもいないのかなと思い選んでみました。では、早速紹介します!
著者
著者のイアン・エアーズは、行動経済学などの分野で著名な方です(すみません知りませんでした。。。)。バリーネイルバルはゲーム理論の第1人者で、2人共イエール大学の方だそうです。
そんな2人が、共著したのがライフサイクル投資術です。この本は、以下の3点で新しいな!と思いました。
- 時間的分散の本質を解説したこと
- レバレッジをかける事を許容していること
- 膨大なデータによる多くの検証を行っていること
特に、今まで我々がやってきた時間的分散は、本質ではないんだということをこれでもか!というくらいのデータで立証しています。
時間的分散の本質とは
一般的には、一回の投資で余剰資金すべてを投資するのではなく、毎月・毎週・毎日などと投資する回数を増やし時間を分散することで、株価が高い時は少なめに株価が安い時は多めに株や投資信託、ETFを買う。そうすることでリスク回避になるというのがよく知られる時間的分散とされています。
しかし、この本ではそうではないんだと言っています。というのも、若い頃はどうしても資金的な余裕が少なく、投資に回せる金額が少ない。若い時は株を多めにして、年齢を重ねるにつれて債権などの低リスク資産の割合を増やすというやり方がよく提唱されます。が、若いときの資産は少ないため株への暴露(文中ではExposureと表現)が一生で考えると少なくなってしまうんです。
これは時間的分散にはなっていないと主張しています。
本当の時間的分散とは
ではどうするか。答えは、
投資の前に先に一生分の給料や年金などを統合してどのくらいの資産価値があるかを算定しておいて、それをリタイアするまでの期間に均等に投資していくことを推奨しています。
そんなことしたら、若いときは借金しなくちゃ達成できないよ!となりますよね。そう、この本では借金(レバレッジ)を推奨しています。若い時はレバレッジをかけてでも、株に資産を暴露すべきだと主張しています。そして、各投資法と比較していますが、リスクは変わらず得られるリターンが増えることをあらゆる角度で(なんと日経平均株価での検証もあります)証明しています。
でも最大でもレバレッジは2倍までとしています。若いときはそれでも足りないくらいですが、それ以上になるとリスク上昇が指数関数的になるので注意を促しています。
レバレッジのかけ方
投資対象としては、やはり株が最もリターンが期待できるとし、年金などは債権的な資産としてカウントするべきとしています。なので高齢になっても債権の割合自体はそこまで高くならないようです(債権+年金→債権クラス)。レビレッジをかける方法としては、
- オプション取引が最もシンプルでわかりやすいとし
- ブル型ETFなども紹介しています
若いうちは借金してでも海外に行け、と聞いたことはありますが。まさか投資しろとは。。。。。ちょっと衝撃でしたが、ここまでデータ検証されると信じたくなってしまうので医者の特性でしょうか。
私見
今まで信用取引やオプション、CFDなどやったことないのでまずはそこから勉強しないといけないですね。本の中では、財産のかなりの割合を株に暴露しろ!そのほうがリスクは少ないよ!としています。なかなか、すぐに実践する勇気はないですがもう少し読み込んで行きたいと思います。
著者の2人は、ETFなどで全盛となった「投資対象の分散」と同じくらいの革命を起こしたいと語っています。そのくらい、自身のある理論なのでしょうね。今までの投資本とはまた一線を画す面白さがありますので、皆様もぜひ!Kindle版もあるのでおすすめです!
Warining:資産運用はリターンとリスクのバランスを計画的に!投機にならないように注意しましょう!この記事はあくまで書評であり、上記投資法を推奨する記事ではありません。当サイトは上記記事による投資に関して責任は負いかねます。
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