バイパスコンテスト

心臓血管外科
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こんばんは、Dr. 空手です。
今日は近況を。

先日、冠動脈バイパスのコンテストなるものがありました。
実際に豚の心臓を用いて前下行枝に冠動脈バイパスを行い、その技術を競うという若手のイベントです。
以前動画にもアップしたような日頃のトレーニングを重ねてきた猛者たちが一同に介しており、本番前の会場はなかなかの熱気でした。
審査員も錚々たるメンバーであり、その先生方に囲まれながら吻合を行うというのはかなりのプレッシャーです。
自分は『Dr. 空手』の名の通り空手をやっておりましたが、試合前の「目の前の相手とこれから殴り合う」というその緊張感にも勝るとも劣らない勢いだと思います。
実際に自分の吻合の順番が来て吻合を始めると、自分の弱さなのか普段は震えない手が震える震える。吻合自体は綺麗にいったように思えましたが、こういった術者に任せたいとは思えません。
他の参加者も緊張感からか震えてる人が多数いましたが、中には落ち着いて一つ一つ確実に安定した運針を行う先生もいて思わず見とれてしまいました。
緊張が極限の場面での手技というのは、日頃の手術にも生きると思います。
というのも、想定外のイベントや緊急事態、新しい術式の時には常に緊張が伴うからです。そういった状況で普段の力を冷静に発揮できる外科医が一流なのではないでしょうか。
自分が目指す『心技体の揃った一流の心臓血管外科医』になるために、メンタル面も含めてもっともっと本番を意識して自主練に取り組もうと思います。
常に安定し、落ち着いた綺麗な手術を目指したいものです。
日々精進ですね。

ちなみに、Dr. 空手は10月から半年間沖縄で働くこととなりました。
バカンス…ではないです、修行のつもりです。押忍。

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