こんばんは、Dr.ほほえみです。
巷では増税前にと、セールが多いですね。2%されど2%。。。
この機会に買いあぐねていたものも買うのも良いでしょう。
食物アレルギーとは?
レストランに行くと、たまに「アレルギーのある食べ物はありますか?」と聞かれることがあると思いますが、まさにそのことです。
食べ物を食べて症状が出ること≒食物アレルギー
と言っても過言ではありません。
正確には、食物アレルギーはいくつか分類があるのですが、日常的に言われている食物アレルギーというのが、これにあたるので今回はこれについて述べていきます。
このタイプは食べてすぐに症状(おおむね2時間以内)を認めるものを表し、症状は蕁麻疹やアナフィラキシーなどです。
アナフィラキシーショックもよくニュースで聞くと思いますが、亡くなってしまう可能性もあるので、侮れません💦
赤ちゃんのときに発症した食物アレルギーの8割は学童期までに治るということが知られています。なので、小さいときにアレルギーを認めたからといって、もう食べれないんだと落胆せずに長い目で付き合っていきましょう。
診断
よくアレルギーの検査をしたがるご家族がいますが、僕は今までにアレルギー症状を起こしたことがないお子さんには薦めてはいません。
それはなぜかはこれから説明しますね。
食物アレルギーの診断は2つ条件が揃うことです。
①原因食物を摂取した後に症状がでる。
②アレルギーの検査で陽性になる。
つまり、アレルギーの検査で陽性になっても食物アレルギーと決まったことにはならないのです!
アレルギー検査陽性でも食べれる物もあるので、検査結果を重く受け止めてしまって、ご家族が除去してしまうのは本末転倒なので、症状が出たことある人でないとお薦めはしていません。
アレルギー検査陽性だけど食べれる場合もあるのですが、量を食べると症状が出たり、運動した後だと出たりなどの場合があります。
なので、この食物はアレルギーだと診断したい場合(多くは学校などのアレルギー調査票に記載すべきかどうか悩ましいとき)は、食物を食べさせて症状がでれば診断となるので、基本は入院で食べさせて症状を確認するという手法も取られています。
治療
では食物アレルギーはどうやったら治るの?
ここ10年くらいで経口免疫療法という治療法が試されています。
簡単にいうと、「食べても症状が出ない量を食べ続けていくうちに段々食べれる量が増えていき、いつの間にか食べれるようになっている」というものです。
ただまだ研究段階にあるので、勝手に自己判断で試していくのは絶対にやめましょう!
なぜなら、先にも述べたようにアナフィラキシーショックで亡くなる可能性もゼロではないからです。幸い今のところ死亡例はありませんが、重症例は報告されているので必ず専門の医療機関で行うようお願いいたします。
その他にも、食べれるようになったはずなのに、時間が経つとまた症状が出るようになったという例や運動後に食べたら症状が出たという例もあるので、まだまだ研究が必要な段階と言えるでしょう。
以上、アレルギー基礎編をお送りいたしました。
アレルギーは最近では身近な存在になり、気にするご時世になっていますが、過剰に気にしてしまうのはまた問題なので塩梅が難しいですが、、
治すというよりは上手く付き合ってく、というのが正しいでしょうか?
それではみなさん、おやすみっどないと㋭
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