どーも、微笑変化型ドクターのほほえみです。ほほえみだけに
今回は誰もが通過してきた(あるいはこれから通過する、あるいは今通過中)おねしょについてです。結局そのうち治ると思って、あまり詳しいことを聞いたことがない人が多いと思います。
今回は基本のキですね🚽
夜尿症とは
夜尿症とは、一般的に「おねしょ」と呼ばれているものの正式名称です。夜に尿の症状で’’夜尿症’’ってそのままですね笑 夜に何回もおしっこで目が覚めちゃうんです~、というのは単なる’’頻尿’’です。mistake!
定義は、「5歳以降で、1か月に1回以上、(夜間)睡眠中に不随意に尿を漏らすものが、3か月以上続くもの」です。 赤ちゃんのときは、おしっこが膀胱に一定量貯まると出てしまう反射的排尿というものなのですが、4歳前後には脳が発達し、おしっこを我慢するというのを覚え自排尿に変わります。さらに、5歳前後に睡眠が単層性(夜だけ寝る)に変わるため、夜尿は解消してきます。
疫学・病態
では、どれくらいの頻度なのでしょう。
5-6歳で20%、小学校低学年で10%台、10歳超えても5%前後、中学生で1-3%と言われています。
その後の改善は乏しく、成人に至る例は0.5%との報告があります。
原因は一体何なのでしょうか
95%は器質的疾患を有さず、「就寝中の抗利尿ホルモン不足」や「就寝中の膀胱畜尿量の過少」を基礎に、尿意に対する覚醒障害が加わって夜尿を呈しています。
要は・・・
夜間尿量>膀胱容量のときに尿意が生まれる
+
尿意によって起きれない
この2つが合わさって、夜尿が起きます。
残りの5%は器質的疾患によるものなので、診療前に問診や診察でスクリーニングが必要です。
具体的には、夜間尿量増加の原因として糖尿病、膀胱容量低下の原因として過活動膀胱などです。
いかがでしたでしょうか。おねしょってかわいいものですよね。しかし、どんどん大人になるにつれ深刻になっていくのでしっかり向き合わないとですね!
林間学校や修学旅行もおねしょが心配で寝れなかったとか、おねしょしたせいでみんなにからかわれたりと今後の人格形成に影響に及ぼすなんてことも・・
次回は、じゃあどう治すの?治療編です。お楽しみに🌠
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