医学知識まとめ方講座第4回目~論文管理~

Dariusz SankowskiによるPixabayからの画像 ライフハック
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みなさん、Ola!Dr.マクロです。最近、仕事環境も変わり小児救急も診る必要性が出てきてビクビクしております。Dr.ほほえみに、小児ER系の記事を書いてもらおうと思っていますので、待ちましょう!

今回は、論文管理についてです!こう聞くと、「どうせMendeleyとかEndnoteの紹介だろう?」と思われるのではないでしょうか。確かに上記2つは紹介します。特に初期研修医の先生方は、知らない方々も多いと思いますので。但し、上記に加えて私が実践しているまとめ方も紹介します。特にこれは、ディスカッションで根拠を示すときや論文を自分で書くときに非常に役に立つ方法かと思いますのでぜひ最後までお付き合いください!

論文管理は2つの軸で考える!保管と活用

論文はEBMを実践する上で欠かせないものです。むしろ、我々が「えびでんすーエビデンスー」とのたまっていること、はすべて臨床研究を通じてEvidenceが作られています。そしてそのエビデンスを使う際は、必ず原著論文に遡らなければなりません。

研修医の先生方も、上級医から「論文送っとくねー♫」と言われて手に入れた論文を放置していませんか?それではだめなのです!必ずコツコツとまとめていくことが必要です!

論文まとめで重要な点、かつ意識されていない点は「保管とまとめ」は異なるということです。後述しますが、論文管理ソフトを使用すれば論文の保管は容易です。例えばブラウザのアドインを使用すれば、Pubmedのページから直接MendeleyやEndnoteに保存できちゃいます。しかも書誌情報を自動取得して!初めて知ったときは、なんて便利なんだと思い片っ端から保存していきました。

ただ、しばらくして気づいたんです。「保管したのはいいけど、どの内容がどの論文だったかや、エビデンスの時系列がわからないし身につかない!必要になったときに、再度論文を読み直して探さないと行けない!」ということに。確かに論文作成の際に、引用文献を作成するのは論文管理ソフトで一発です。ただ、どのエビデンスがどの論文で示されているのかや、どういう時系列で研究は進んできたのかを一望デキないのです。

なので、保管(受動的、機械的)は論文管理ソフトにおまかせして、まとめ(能動的かつ主体的)は別の方法で行うようにしました。

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エクセルで自分だけの論文まとめを作る!

まずは下の写真を御覧ください。

これは、血液培養のContaminationに関して私が調べた論文まとめの一部分です。このように、最初に検証された実証されたOutcomeを載せ、研究デザイン、雑誌名、年度を書いてまとめています。これは臨床で使用する頭の中の流れを意識しています。「血液培養でNonSe-CoNSが生えた→これは臨床上はContaminationとして無視はできないな→なぜなら2017年のInfection誌に単施設レトロコホートの試験があるからな」と思考できるわけです。他の人に伝えるときもこういう順序になるわけです。論文管理ソフトに放り投げるだけよりも手間はかかりますが、圧倒的に身につくし応用が効きます!また論文作成の際も、「あれ?このエビデンスってどの論文だったっけ、えーっと」みたいなことにならなくて済むんです。このエクセル1枚を見ていればすぐに解決します。またPMIDを載せるのも重要で、PubMedで検索する際に一発で検索できます。

保管は、MendeleyやEndnoteにおまかせ!

実際のPDFの保管は上記ソフトが良いでしょう。引用形式も本当にいろんなフォーマットがあり助かります。Mendeleyは無料でEndnoteは有料(各エディション5万円台)です。機能にほとんど違いはないのですが、D&D(ドラッグ&ドロップ)で引用文献リスト作成できたり、PowerPointにもアドインがあるのでEndnoteを使っています。初めて使う方々はまず、管理ソフトとはどんなものかを知るためにも無料のMendeleyまたはEndnoteの無料トライアルをおすすめしますよ!

EndNote販売代理店USACO http://www2.usaco.co.jp/shop/pages/product_endnote.aspx

Mendeley https://www.mendeley.com/?interaction_required=true

いかがでしょうか。私なりの論文活用術ですが、もし気に入っていただければ幸いです。ではでは、Adios!

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