Ola!
みなさん、もうすぐ週末ですよ!すっかり寒くなってきて温泉なんかいい季節ですよね!日本は全国どこに行っても有名温泉地があるので最高です!
マクロも今週は、大分の湯布院でにも行ってお猿さんと温泉でしっぽりする、夢でも見ながら当直します!
さあ、またまた間が空きましたが、今回はステロイドカバーに関してです!
ステロイドカバーとは
もともとステロイド常用していたり、常用していなくてもステロイドが相対的・絶対的に不足していると考える時にステロイドを外因性に投与することをステロイドカバーと言います。
有名な場面では、ステロイドユーザーの周術期だったり、敗血症性ショックでICU管理しているときなんかのハイドロコルチゾン投与だったりですね!
使用するステロイドはどれを使う?
さて使用するステロイドは以下のように考えましょう!
- 原発性副腎不全、ショック→鉱質コルチコイド作用も期待するのでハイドロコルチゾン
- 相対的副腎不全(離脱症候群含む)→アルドステロンはRAA系支配で抑制されていないので糖質コルチコイド作用が十分であればよいので、プレドニゾロンやメチルプレドニゾロン
前々回の記事も参照してくださいね。原発性ではそもそも副腎皮質からステロイド分泌ができないので、鉱質も糖質コルチコイドも療法が抑制されている。
一方で、ステロイド長期使用患者などでは、視床下部-下垂体-副腎系(HPA系)は抑制されるものの、レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系(RAA系)は別のレギュレーションがかかっているので抑制されにくい、のでした。
ステロイドの量は?
まずショックに関しては、
- 50-100mg ハイドロコルチゾン 1日3-4回投与
- 0.18mg/kg/hr(体重50kgで、約200mg/day) ハイドロコルチゾン 持続静注
の2通りあり、投与方法によって差はありません。ただ持続静注のほうが血糖管理しやすいので好まれる傾向にあります。敗血症性ショックでのステロイドはそれだけで、1記事かけるのでまたいつか取り上げますね。
それ以外の周術期などはどうでしょうか。これは2002年のJAMAにまとめた表があるのでそれを参照している事が多いです。
簡単に言うと、PSL30/dayをMax用量として、手術侵襲によって減量して使用する!となります。これに従っておくと、相対的副腎不全ガーとはならなくて済むでしょう!
さて、今回はこのくらいで勘弁してあげましょう笑。
Adios!
引用文献
- JAMA. 2002 Jan 9;287(2):236-40.
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