ステロイド副作用~総論~

ステロイド
Sponsored Links
Let`s Share:

Ola!

週末いかがお過ごしですか?最近、麻薬や覚せい剤関連のニュースが多いですね。しかも芸能界で。かねてから、そういった業界であったのでしょうが、最近は特に摘発が目立ちます。

個人的には、自業自得でありしっかりと罪を償えば許されてもいいと思うのですが、再犯だけはしないようにしてほしいものです。

さて、暗い話題はさておき、今回はステロイド副作用の総論です。ステロイドは副作用が多く、使いづらいイメージがあると思います。しかし逆に、既知の副作用が多く、閾値も研究されていることが多いので副作用対策が練りやすい、ということにもなります。

しっかりとマネジメントすれば、大事には至らないことも多いのでこのブログで基本をしっかりと学びましょう!

副作用の発現時期

いかに副作用がどの時期に、どんな用量で生じやすいかまとめた表を載せます。ぜひ参考にしてください。

数時間 (パルス) 数日 (中等量以上) 12ヶ月 (中等量以上) 3ヶ月以上 (少量でも)
高血糖 高血糖 細菌・真菌感染症 ウイルス 結核
不整脈 不整脈 満月様顔貌 HPA抑制
高血圧 骨粗鬆症 白内障 緑内障
精神障害 無血管性骨壊死
浮腫 消化性潰瘍
ステロイド筋症
脂質異常症

赤文字は、事前に予防や対策がある副作用です。こう見ると結構、できることは多いですよね!不整脈に関しては特にパルス時に重要です。モニター管理しましょう。

Sponsored Links

事前チェックリスト

マクロが常日頃、ステロイド導入時に気を使っている項目をまとめます。良いごろがあればいいのですが、忘れてはいけないことが多すぎて、こうやって表やチェックリストにして毎回確認しています。皆さんもぜひ活用ください!

チェック項目 ステロイド短期 3週未満) ステロイド長期 3週以上) その他の免疫抑制剤
CXR
ツベルクリン反応 T-SPOT
HBsAg
HBcAb HBsAb
HCV Ab
βDグルカン
CMV-IgM CMV-IgG
耐糖能
脂質パネル
骨粗鬆症 リスク評価
NSAIDs中止 またはPPI併用
心エコー

そのほかの免疫抑制剤、例えばタクロリムスやシクロスポリンなどはステロイドのような代謝などへの多彩な影響は少ないため、感染症関連に気を付ければよいのです。ステロイドを長期に使用する場合に、徐々に免疫抑制剤を増量し、ステロイドを漸減していく理由は「感染症以外の副作用を最小限にしたい」、という目的があります。

今回は深く取り上げませんが、特にHBV関連はチェックせずに再活性化させてしまうと大問題です。致死率が高いかつ、医療者の見逃しが原因ですので必ず必ずチェックする癖をつけてください!

Let`s Share:
Sponsored Links

コメント

タイトルとURLをコピーしました