医学知識まとめ方講座第5回目~患者さんから学ぼう!~

Dariusz SankowskiによるPixabayからの画像 OneNote
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Ola!久々に医学知識まとめ方講座です。結構人気の企画でGoogle検索で「医学知識 まとめ」の2位だったりします。これも皆様の応援のおかげです!

さて、今回はまとめ方、というよりも何をまとめるの?という点に焦点を当てたいと思います。せっかく上手にまとめても、内容があまり活用できないものだと時間の持ち腐れです。

超重要ポイントは1つだけ!

ここで読者の皆さんに伝えたいのは1つだけです。それは、

  • 患者さんから学べ!!

この1点に尽きます。せっかく自分が主治医として診させていただいているのですから、患者さんから学ばないと失礼です。いやいやい、何を言ってるんですか!学んでますよ!と思っているそこのあなた!もっともっと学べることがありますよ!患者さんの全てのプロブレムに関して1つも疑問はないですか?何を聞かれても答えられますか?そこまで調べ尽くして、患者さんに還元するのが医師の学びの基本だと考えます。

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陥りがちなミス

若手の先生方は、いろんな先生から教わることになります。それぞれ哲学があり、こだわりがあります。かくいうこのブログも哲学の表出だったりします。ただ、以下の事項に当てはまる人は要注意です。

  1. 教科書などを読んで、その内容を別の媒体にまとめ直している
  2. まれな疾患に関する掘り下げをしすぎている(特に大学病院での研修)
  3. とにかくきれいにまとめたい

これらの特徴は要注意です。

1は、時間の無駄です。だって教科書に書いてあることは教科書を見ればいいんです。写真などでPDF化するか、まるごと電子書籍として購入するかしたほうがよいでしょう。まとめるならば、自分が担当した患者さんに関連する部分をまとめてください。圧倒的に習熟度が違います。

2は、特に大病院でありがちですが、稀な疾患(専門医にならないと診ないような疾患群です)を担当して、その疾患の勉強でローテが終わってしまうパターン。「その科で何を学んだ?」と自問してみると、「XXXという疾患について学びました!ほかは。。。。。。」となってしまうようならOUTです。少なくとも初期研修で行うべき学習のレベルではありません。

3は、受験勉強などでもありますがキレにまとめようとしすぎること。これは以前の、記事でも書きました。我々の勉強は、EverNoteやOneNoteを完璧に作り上げることではありません。決して違います。

「患者さんから得た疑問点を日々解消し、得た知識や技術を患者さんに還元すること」

なんです。なのでここを履き違えると大変な方向に進んでいくことになりますよ。

学びの種類

患者さんの病歴や経過などまるごとまとめてもいいし、学んだポイントだけまとめてもいいです。それは自分のまとめる速度と、余剰時間のバランスを取ってください。

Dr.マクロの場合は、忙しい病院で研修していたので(病棟の受け持ち患者さんは平均15人位はいました)、病歴などをまるごとにすると時間が無さすぎました。なので、学んだ内容だけをOneNoteやAnkiにまとめて復習するようにしていました。

そして全ての疑問点をその場で解消していると時間がないので、特に重要なポイントをまとめるようにしたのです。でも重要かどうかって、どうやって判断するの?と思われましたか?思ってください笑 そんなときこそ、上級医に聞くのです。一緒にLearning Pointを探してくれる上司に巡り会えると非常に学習効率が高まります。

あなたが上級医、指導医の場合

前述のように、研修医や専攻医のLearning Pointを一緒に作ってあげましょう。そして、働きぶりから、どのくらいまでのヒントで答えに辿り着けそうかも意識して観察してみてください。仕事の面できつそうなら、ときには答えをぱっと教えてしまうことも手です。

私も、上手に仕事と学びの管理を、後輩に行って上がられている自身はないですが。。。

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