One Show-夜尿症②-

勉強
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夏休みも終わりですかね。みなさん宿題は終わりました?
Dr.ほほえみは人生の宿題が山積みです💦それはさておき今回は治療編です!
マクロにER系のを頼まれてしまったので、花占いでやるか決めようと思います🌸笑

治療の原則

おねしょ治療の原則は「お」「お」「あ」です!

・起こさない
おねしょをする前に、と思って夜中に起こしてトイレに行かせるのはタブーです。睡眠のリズムが乱れ抗利尿ホルモンの分泌が減ります。

・怒らない
おねしょはしたくてしているわけではないので、本人に罪はないのです。怒って委縮してしまう可能性がありますね..しゅん

・焦らない
おねしょの原因は様々です。治療を始めたとしてもゆっくり経過を見ていくしかないので、長い目で見ていきましょう。親が焦ってもおねしょは早くは治りません。

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まず始めにトライすること(基本治療)

治療開始の目安は小学校1年生からです。
まずは生活指導から始めます!
前回なぜおねしょが起きるか教えたと思いますがおさらいです。

夜間尿量>膀胱容量 + 尿意による覚醒障害

思い出しましたか?この中ですぐに改善できることが。
そうです、夜間尿量です!夜間尿量が少なければ漏れるものもないので

・飲水後約2時間後に尿生成が行われるので、夕食は就寝2時間以前に済まして、それ以降の飲水は極力制限する(10mL/kg未満:小児の膀胱容量はおよそ10mL/kgなため)
・就寝前に排尿を済ませる習慣を徹底する

・また慢性便秘を合併している例もあるので、便秘の対応をしっかり行いましょう
(便秘があると膀胱に刺激+腹圧がかかりやすい

これらで大体1割は良くなると言われています。
しかしこれでも治らない場合は、積極治療に移ります。

積極治療

いくつかありますが、まずは抗利尿ホルモン薬の内服です。
夜尿症の2/3以上が夜間多尿であるため、抗利尿ホルモン薬により夜間尿量を低下させることが効果的です。

これで効かない場合は、その他の薬剤の併用、あるいは夜尿アラーム療法の併用を考慮します。

<その他の薬剤>
・抗コリン薬
膀胱容量が過少なタイプには機能的膀胱容量を拡大する目的で使用する。
・三環系抗うつ薬
尿意覚醒を促進する作用、抗コリン作用、尿意減少作用などが知られている。
QT延長などの致死的不整脈などを起こす可能性があるため、基本的には専門医が使用するのが良いでしょう。
・漢方薬(抑肝散など)
夜尿症の患児では眠りが浅いと言われており、抑肝散を併用することもあります。

<夜尿アラーム療法>
おしっこがでるとアラームが鳴るシステムです。
本治療は覚醒排尿を促すのではなく、膀胱の排尿抑制力を高め膀胱容量を増加させることにあるとされていますが、詳細は不明です。
有効率は7割弱ですが、中止後の再発が30-60%と多めです。
治療目標は2週間連続でおねしょがないところまで継続で、2か月程度試して改善しない場合は一時中止を検討です。

 

以上、治療編をお送りしました。おねしょは前向きに治していくことが大事ですね。治療も大事ですが、器質的疾患が隠れている場合もあるので、治療可能な疾患であれば積極的に治療をすることも忘れずに!
それでは、良い週末を☘

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