医学知識まとめ方講座2回目~如何に覚えるか~

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みなさんこんにちわ!Dr.マクロです!夏の暑さ冷めやらぬ中いかがお過ごしでしょうか?マクロは、こんな暑い日はレイコーを飲むに限ります!(レイコーがわからないかたはググってみてくださいね)今回は、医学知識のまとめ方講座第2回目ということで、暗記のやり方を紹介します!

秒~分で引き出したい知識

 第1回目では、医学に必要な知識を以下の3つに分けました。復習しましょう!

  1. 秒の単位で必要な知識→当サイトでは「秒知識」と名付けます!
  2. 後々に見返したい知識→当サイトでは「貯金知識」と名付けます!
  3. 論文→当サイトでは「論文」と名付けます!

今回はこの中でも、「秒知識」のまとめ方とおぼえ方に関して紹介しましょう!これはなかなか提唱している先生方を見かけないので、割と珍しいやり方なのではないかと自負したり自負していなかったりします!

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まとめるときは「引き出す」時のことを意識する!

 記憶というのは、記銘→保持→想起、という3ステップで行われます。この中で、記銘と保持は意識しやすいのですが、想起を意識することは意外と少ないのではないでしょうか。しかし、実は想起が最も大切であり難しい部分なのです。試験のときに、あー覚えた気がするけど思い出せないなー、なんてことなかったでしょうか?実はこれ、想起の練習不足なんです。そしてあとから答えを見て、「あーこれか!覚えたはずなのにー涙」なんてことになるのです。なので、後述する暗記法でも常に想起する場面を意識するのが最重要です!

経験に勝るインパクトなし!

 皆さんは、どういうときにまとめという名の勉強をしますか?お気に入りのテキストを毎日ページ数を決めて読破しますか?写経のように、Evernoteなどに書き写しますか?それらは非常に非効率なのでやめましょう!研修医や専攻医が最も学ぶべき瞬間は、臨床で悩んだときです!もしくは反省症例や成功症例などに当たったときが最も活きた形で知識が育まれます。なぜなら、その知識がどのように活用されるか、ということが同時に経験されているからです!なので、臨床やりながら成功失敗体験、クリニカルクエスチョンが生まれたときこそ、すかさず勉強してInputしましょう!

具体的な方法~Ankiの紹介~

注意!:ここに書いている情報は、公式サイトの情報の翻訳ではありません。本来の意図と異なった表現をする可能性があります。公式サイトのリンクを貼りますので、正式な情報やユーザーマニュアルはそちらを参考にしてください。 https://apps.ankiweb.net/index.html

 Ankiは、名前こそ日本語ですが、アメリカの Damien Elmes 氏が開発した暗記学習システムです。その特徴は、自分が作って学習したカードを正答率によって、最も効率的な復習間隔を自動で組んでくれる点です。つまり、毎日Ankiを開けば、その日に必要な学習事項が自動で組まれており余計な事を考えずに学びに集中し、かつ最適な復習タイミングで学習できる環境が手に入るのです。これってとても魅力的ではないでしょうか?さながら、自分専用の秘書のようですね。

カードの作り方

 具体的なインストール方法は別記事お伝えします。ここでは、先に医学に有効なカードの作り方を伝授します。私がいつも行っているのは2つの方法です。

  1. 経験した症例をそのままカードにする
  2. 看護師さんから聞かれる質問形式でカードにする

 いかがでしょう。あまり聞いたことのない作り方ではないでしょうか?

 1に関しては、先ほどの経験に勝るインパクトなし!の考えのもと、実際に悩んだり、興味深い症例を簡潔にまとめてカードにします。そして、質問はその症例で最も勉強になった、勉強したことを問いかけるようにするのです。下に例を示します。

まずは基本画面です。この状態は新しいデッキを作っていない最初の状態です。デッキ作成もよいですが、まずはカードを追加します。上のほうの追加ボタンを押すとカード作成画面になるのでFrontとBackに問題と答えを書きます。

わかりますでしょうか。これは、1の症例ベースのカードです。もっと詳しく問診しないと!や、診察所見少なすぎ!という突っ込みはナンセンスです。このカードのテーマは蜂窩織炎の経験的治療なので、経験的治療の部分以外は効率重視である程度でよいのです。例えば、壊死性筋膜炎か蜂窩織炎か鑑別するポイントを覚えたいのであれば、別のカードを同じFrontで問題を変えればよいのです。この方法の良いところは、同じようなストーリーの症例に出くわすと瞬間的に何も見ずに検査や治療のPlanが作れます。非常に強力な方法なので、真似してみてくださいね。

 これは、2の看護師さんからの質問形式のカードです。ポイントは、実際にありそうな会話にしてみることです。これを作るきっかけは初期研修医の時に、看護師さんからの質問や依頼にその場で答えられず、調べて返事しますね!とお茶を濁すことばかりであったのがきっかけでした。しかしこれが効果テキメンで、その場で指示を出さないとならない事項がスルスルと覚えられるんです。というのも実際のやり取りをベースに作るので、インパクトが強いのだと思います。ぜひお試しあれ!

今回はここらへんにしておきましょう!カードつくりは最初は大変ですが、効果を実感すると早くカードを作りたくて仕方なくなります。そして、臨床力もうなぎのぼりです。次回は、中長期的に残しておきたい貯蓄知識のまとめかたです!お楽しみに!Adios!

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