Ola!
Dr.マクロです。今日は何といってもTeslaのイーロン・マスク氏がビットコインを購入したこと、そしてTesla車を購入する方法としてビットコインを導入することを匂わせましたね。おかげで、ビットコインは過去最高値を更新しております(笑)。
私がイーロン・マスクなら、一言で世界のお金が動くので、怖くてTwitterなどできませんが。
さあ、今回から私のNotion活用術のキモである論文データベースに関して書いていきます。調べてもNotionをソフトとして論文をまとめている記事や人を見たことないので、自分が元祖だ!教祖だ!と信じてやっていきますね(笑)。ただ手法自体は多くの研究者がやっていることかもしれませんが、それを自分の勉強にも活かすという点がこだわりです!
論文データベースとは?
簡単に言うと、NotionのTable機能を用いて調べたいテーマの研究論文をまとめる、だけです。百聞は一見に如かずなので、お見せしましょう。
これは、まだ公開していないCOVID-19とアクテムラの記事の載せる予定のデータベースです。先にネタバレです(笑)。このようにある1つのテーマに対して、調べた論文をTable(Excelと表現した方がしっくりくる?)にまとめたものを、私が勝手に論文データベースと呼んでいます。
論文データベースのメリットは?
論文データベースの利点は計り知れません!以下に私見ですが、効果を書いていきます。
- テーマの歴史が分かる!
- 一目でテーマのEBMが分かる!
- そのまま発表や抄読会、研究に使える!
です。それぞれ解説していきます。
テーマの歴史が分かる!
基本的に古い論文から新しいものへと並べていくので、テーマの歴史が一目瞭然なのです。上記のデータベースで言うと、初期の研究はUsual careにステロイドが入っていないなー、新しい研究ではレムデシビルやデキサメタゾンが両群で投与されているなー、とかがよくわかります。さらには「初期から良い結果は出てないけど、NJEM2021の研究の結果を受けて本当に効果がないのか分からなくなってきているな」など、テーマの背景にある臨床研究の流れが分かるようになります。
歴史が分かれば、そのテーマの達人となった言っても過言ではありません。人に語るときも、歴史を紐解きつつ論ずれば、より説得力も増しますしね。若手の先生方にとって、この歴史を学ぶという概念が非常に薄すぎる気がします。
研究にはほぼ、先行研究というものがあります。臨床研究を始めるときには必ず先行研究を調べることから始まるのです。
ということは!研究をするしないに関わらず、あるテーマの達人になろうと思ったら、歴史の理解は避けられない道なのです!しかも歴史を知ることはとっても楽しいんです!無機質な勉強になりがちな論文が、歴史を知った途端に意味を持ち、時間軸の中での立ち位置を獲得して、浮き出て見えるようになりますので、是非とも論文データベースを通じて歴史ごと勉強しちゃいましょう!
一目でテーマのEBMが分かる!
これは説明不要ですが、NotionのProperty機能でSelectとMultiselectというものがあります。
上記の画像の左側がSelect、右側がMultiselectです。違いは一つのマスに選択できるPropertyが1つだけなのがSelect、複数選ぶことができるのがMultiselectです。論文データベースではこのようにJournal名と研究デザインを付与しています。これによって、「アクテムラの研究でRCTだけをまとめたい!」「2重盲検化された研究だけ見たい!」などが一瞬で可能です。本当、便利ですよね。
そのまま発表や抄読会、研究に使える!
Notionで作成した表をそのままPowerpointやWordに張れば、発表資料になります。抄読会でこんな歴史をまとめた前座スライドがあると、度肝抜きますよね!
あとはCase-seriesとして使うのもよし、臨床研究の先行研究のまとめに使うのもよし、更にはSystematic reviewやメタ解析の準備段階で活用するのもいいでしょう!
とにかく研究や学会発表の準備も捗ります!私自身が使用して、体感しているので間違いありません!
今回はここまで!
内容が長くなってしまうので、次回以降に作り方を書いていきますね!あとは初学者に有効な論文の調べ方も併せて解説しますので、ぜひお楽しみに!
Adios!
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