Off the job training

Dry Lab & Wet Lab

外科医を志すものなら必ず聞いたことことがある言葉だと思います。
それ以外の医師の方々も学生や研修医の頃に参加している人も多いはずであり、
どちらも外科手技の練習方法になります。

Dry Lab=シミュレータなど人工物を使用したトレーニング
Wet Lab=実際に生体組織(ブタなど)を使用したトレーニング

であり、Wet Labは臨場感溢れる練習ができる一方で、生体組織を手に入れるのに手間や費用がかかります。
Dry Labはやろうと思えばどこでも簡単にできますが、なかなか本物の質感や臨場感を得ることは難しいです。
どちらも一長一短ですが、それぞれの長所と短所を理解してトレーニングに励むことが外科手技上達への近道ではないでしょうか。

そして、心臓血管外科専門医の取得には他の外科専門医取得には含まれていない特別な項目があり、それは『Off the job training』です。
『Off the job training』とは、実臨床以外での外科手技のトレーニングのことであり、心臓血管外科専門医の取得には30時間以上の『Off the job training』が必要と明記されています。
トレーニング自体を専門医の取得条件にすることはなかなか思い切った判断であり、今後他の外科系専門医でもこのような条件が入ってくる可能性もあるのかもしれません。

近年、シミュレーショントレーニングの発展も目覚ましく、様々な領域でシミュレーションのアイテムが開発されています。
本ブログでも自分の練習動画も含めて今後紹介していければと思います！

今日のところはここまで！