Dr.マクロの一過性全健忘まとめ with OneNote

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Ola! 皆様、火曜日をいかがお過ごしですか?まだ週初めなので体力的には十分ですかね。マクロは週末当直でそのまま働いているので、意識障害が遷延しております。

さて、今回は記憶障害の1つである一過性全健忘(Transient Global Amnesia:TGA)について扱います。一度経験してみないと、記憶障害は診察している医者がパニックになってしまうので、ここでまとめましょう!

Case:生来健康な52歳男性

症例を提示しましょう。いままで特に既往歴はなく、併存症もない52歳男性です。突然「今何をしているか、なぜここにいるのかわからなくなってパニックだ」という主訴で妻と娘と共にERを独歩で受診しました。来院当日の14時頃に、患者から妻に電話連絡が入り「今オレは何をしているんだ。なぜ仕事場にいるんだ。わけがわからない」という連絡があり、妻が仕事場に行くと普段と比べて様子がおかしかったためERを訪れました。

本人は、「何が起こったんだ。わけがわからない。ここは病院?なんで病院にいるんだ。これ(ペットボトル)はどうしたんだ、いつ買ったんだ」などと、現在の状況を理解できず混乱しています。

さあ、皆さんならどうしますか?初めてこういう患者さんを見るとこちらがパニックになりますよね。ブログのタイトルでネタバレしていますが、この患者さんはTGAなんです。次からはTGAに関してまとめますが、ここではOnenoteのまとめを転載しておきますね。これからは、ちょこちょこOneNote出していきたいと思っています。

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Onenoteで学ぶTGA

ポイントを解説していくと、とある発症時点より前のことを思い出せない逆行性健忘と、発症以降のことを思い出せない(正確には記銘できない)順行性健忘の療法が同時にあります。なので、患者さんはますます困ってしまうわけです。

特に重要な鑑別としては脳血管障害と一過性てんかん性健忘があります。脳血管障害は記憶障害のみというのは少なく、他の神経初見や、そもそも主訴が違ったりすることが多いです。

一過性てんかん性健忘(Transient Epileptic Amnesia:TEA)は海馬中心とした痙攣が生じて記憶障害が生じます。これに関しては、てんかん波が収まれば記銘力も戻りますのでTGAよりも症状の持続が短いのが特徴です。診断は脳波を取るしかないです。

またヘルペス脳炎では、発熱がありかつ意識変容もあります。数日前から変なことを言っていて、発熱と意識障害が生じるみたいなエピソードで来院することが多いですね。

発症の際に、怒責がかかるような動作(重いものを持ち上げる、いきむ)などが行われていることが多く、脳の静脈弁の機能不全によるうっ血が1つの機序として提唱されています。ただ本人は覚えていないので、周りの目撃情報も丁寧に問診しましょう。また外傷があると、全く話は変わってくるので外傷歴がないかどうかも非常に重要です。

そして、治療はどうするのか。。経過観察です。24時間以内に記銘力や逆行性健忘が改善してきます。時間が治療薬というわけです。

再発は3%程度と少ないことが知られており、継続フォローは不要であることが多いです。

さて、本日はここまでです。以下にTGAを勉強する上で役立つ文献を載せておきますね。

Adios!

参考文献

  1. Arena JE, et al. Mayo Clin Proc. 2017;92(3):399.
  2. Pantoni L, et al. Eur J Neurol. 2005;12(5):350. 
  3. Quinette P et al. Brain. 2006 Jul;129(Pt 7):1640-58.

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