UpToDateとDynaMed

ライフハック
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みなさん!Ola!Dr.マクロです。

今週もさっそく土曜日ですね。1週間とは早いものです。今週は私が愛用するWindowsを提供するMicrosoftが新製品発表会を行いましたね。ここ数年の発表会で最も興奮するものだったように思います!

既存のSurfaceシリーズの着実なアップデート(やっとUSB3.0 type-Cがキターーーー)。そして、なんとFoldable デバイスを2種類も発表しました。やはりスマートフォン分野をあきらめたわけではなかったようですね。しかもOSはAndroidという。。。。大丈夫かAppleさん。

一番注目なのは、Surface Pro XというARMベースの2-in1PCですね。これもある意味で革命的です。Laptop3にもAMDのプロセッサを搭載するし、どうしたんだMicrosoft、革命児じゃないか!

というわけで、今回は2次資料の代表格であるUpToDateとDynaMedの、個人的な使い分けを解説します。日本ではUpToDateのほうがよく使用されている(契約されている)ようにも思えますが、皆さんはどうでしょうか。私は両方を使い分けております。

2次資料

あまり慣れていない皆様に、簡単に解説するといずれのサイトも1次資料(RCT、SR、Meta解析、コホート研究などなど、簡単に言うと原著論文)を基に著者がその疾患や検査、治療に関してエビデンスをまとめた2次資料になります。つまり、わざわざ自分で一から調べ上げなくても、世界のエキスパートがレビューしてくれているんです。

超絶便利ですね!それが契約していれば世界中どこからでもみられるなんてすごい世の中です。ただし記事内容は英語なので(UpToDateは日本語検索システムがあります)、そこが最大の障壁です。

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まるで悟空とベジータ

UpToDateは Wolters Kluwer が、DynaMedはEBSCOが展開するサイトです。見出しのように私の中では、UpToDateが悟空DynaMedがベジータです。

UpToDateのメリットは、複数の文章でしっかりと解説してくれていることです。なので、記事を読むとその疾患の背景や、病態生理などが教科書を読むように理解できます。また引用論文の研究の内容も本文中で触れており解説もあります。そして筆者の疾患哲学(私オリジナル用語です)を感じることができます。

一方で、しっかりと文章として記載している分、長いです!とにかく長い!途中で読むのを挫折してしまうし、読んでいるうちにあれ?何を調べたっかったんだっけ?と迷路に迷い込んでしまいます。

DynaMedは、少し特徴が異なります。というのもすべて短い箇条書きなのです。文章も長くて2分程度で1項目です。引用文献も最後に大量に記載ありますが、本文中では引用するのみで内容まで細かく記載することは少ないです。

なので非常に読みやすい!調べたいことを的確に探すことができて時間の短縮ができます。ただ一方で、UpToDateのような哲学を感じることはできないかもしれません。筆者のイイタイコトをつかむというよりは、自分の定式化した疑問点を素早く解決して応用する、という点でUpToDateより有利です。

UpToDate

下に市中肺炎に関する記事のTop画面を出します。

UpToDateより

この画面は、各記事に必ずあるSUMMARY&RECOMMENDATIONの部分です。そうなんです、最初にこの部分を読み込んでください!それがUpToDateを読みこなすコツです。

疑問点があれば、その答えがここに書いてないか確認します。ずばりあれば、それで終了です。後ほど時間のある時に詳細を読むとして、早速臨床応用しましょう。もし書いていなくても、本文中の該当箇所へのリンクがある場合がおおいのでそこに飛んで読めばいいのです。

また右上に検索ボックスがあるので、調べたい単語(例えば、抗菌薬の名前や治療薬の名前など)を入れるとすぐに検索可能です。Ctrl+Fでもよいです。

DynaMed

DynaMedより

上の写真が市中肺炎の記事です。こちらも最初にOverview and Recomendationsがあるのでそこをサクッと読みましょう。こちらはUpToDateよりもさらにサクッと読めます。

さらに、そのあとの詳細のほうにも目を通します。こちらもそんなに時間もかからずに読めると思います。また答えとなる項目が分からない場合は、Ctrl+Fで単語を探します。

実践!

実際に調べる際には、まずどんな単語で調べようかなという壁が立ちふさがります。ここでは、「帯状疱疹後神経痛の治療」に関して調べたい場合を実際に手を動かしてやってみましょう!

おすすめは、UpToDateから調べてみることです。何故か?理由は、日本語検索が可能だからです。記事自体は英語ですが、記事のタイトルまでは日本語なので簡単です。

このように検索すると、

一番上に、そのものずばりの項目が来ましたね!クリックすると、

タイトルに注目しましょう。「Postherpetic neuralgia」と出ています。どうやら、帯状疱疹後神経痛は、英語圏では 「Postherpetic neuralgia」 と表現するようです。これだけですでに勉強になりますね。そして、UpToDateの場合は、SUMMARY&RECOMMENDATIONをまず見ると、

黄色線の部分に、答えがあります。ガバペンチンかプレガバリンを使用することを推奨。そして腎機能調整を忘れずに!とあります。なんと、もう疑問点が解決しました。時間あれば、上の記事自体も読んで、1次資料まで遡りましょう。なぜ、この2剤は推奨されるのか、そこまで知っておく必要がありますからね。

では、次にDynaMedも見ておきましょう。先ほど判明した、「Postherpetic neuralgia」を兼sカウ窓に打つと、

こちらもそのものずばりです。最初の記事をクリックします。そして、Overview and RecomendationsのManagementを見てみると、

こちらでも、同様の推奨があります。記事詳細も短いので読んでみるといいと思います。こちらでは3環系抗うつ薬の使用をまず最初に書いており、ややUpToDateとニュアンスが違いそうですね。いずれのサイトも同様の推奨なのですが、こういう微妙な違いもあるので非常に勉強になります。

まとめ

ここまでの方法をまとめると、

  1. 疑問点をPI(E)COで定式化
  2. キーワードをUpToDateかDynaMedで検索
  3. もし調べる用語の英語が分かりにくければ、UpToDateで日本語検索を先にする
  4. いずれのサイトでもまずは、サマリーの部分を熟読し答えを探す
  5. 見つからない場合は、Ctrl+Fなどの検索を使用して本文中に答えを見つける
  6. 時間のないときは、5の手順で終了。時間のある時に本文も読み背景や1次資料まで遡る

これが、私が普段行う勉強の一環です。臨床を行っていくうえで、こういう風な決まった調べ方があると、非常に楽ですし時間の節約にもなりますよ!

今回はここまでにします!皆さんの勉強法も知りたいので、コメントやツイッターフォローお願いします。

Adios!

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